今日は、大阪天満宮の辺りを散歩してきた。
大阪天満宮の近くには天神橋筋商店街があり、昔から大阪の下町として知られているエリアだ。 今も昔も、小さな商店が軒を連ねていて、「商売の街・大阪」らしい活気を感じる。
ただ最近は、外国人観光客で賑わっていて、僕の知っている大阪とは少し違う雰囲気が漂っていた。 けれど、それも悪くない気がした。
道を歩いていると、英語だけでなく、フランス語やロシア語まで聞こえてくる。 いろんな国から人々が日本を訪れているのだな、と改めて実感した。
故郷なのに異国の風を感じながら、ぶらぶらと歩いているうちに、ふと面白いことを思いついた。
僕も彼らのように観光客の気分で、この天神橋筋商店街を歩いてみよう。 ここは故郷ではなく、旅先だと思って。
石畳の参道を神社へ向かう人、鳥居の下で誰かを待つ人、落語のチケットを買っている人。 そんな光景が次々と目に飛び込んできて、なぜか心が動かされた。
全ての景色が、まるで映画のワンシーンのように感じられた。 面白くて、たまらなかった。
今見えている景色は、当たり前のようでいて、僕の目線から見れば―― それは僕という映画の、一瞬のシーンなのかもしれない。
そんな散歩だった。
