写真を撮るためにフォトスタジオに行ってきた。
さすがプロのカメラマンで、Canonのフルサイズでパシャパシャと撮影してくれる。仕上がりを見せてもらったが、あまりにも綺麗で、思わず感激してしまった。
自分のスマホでは、なかなかこうはいかない。
もちろんカメラの性能も違えば、技術的にも簡単ではないことくらい分かっている。
観光地に行っても、プロならきっと綺麗な写真を残すんだろうな。そんな風に、少し羨ましく思った。
でも、ふと気づいた。
僕が写真を撮る理由は、“綺麗さ” を残したいからじゃない。
自分の目で見た世界を切り取りたいからだ。
これはきっと、僕だけじゃない。多くの人が共感してくれると思う。
いまは画像生成AIもあるし、“綺麗な画像” だけなら誰でも作れる。
でも、生成AIで作った景色に一体どんな意味があるんだろう。
構図が完璧じゃなくても、
露出が甘くても、
ちょっとブレていても。
自分の感動と一緒にシャッターを切った、その瞬間に価値がある。
先日、移動中の機内で窓の外を熱心に撮っている人がいた。
この人もきっと、自分の見た世界を残しているんだろうな、としみじみ思った。

そして、その姿に感化されて、僕も飛行機を降りたあとチャンギ国際空港のターミナルをスマホで撮ってみた。とても明るくて、気持ちのいい空間だった。

シャッターは、自分で切るから意味がある